生産者による土佐文旦・新高梨を栽培そして販売しています

                            新高梨について

   来歴
 


       

菊池秋雄氏が1915年に
東京府立園芸学校玉川果樹園において
天の川に今村秋を
交雑して育成したとされていたが,

近年遺伝子レベルで
親子関係に矛盾が指摘され,
天の川と長十郎の交雑から生じた
品種であることがあきらかとなった。

1918年に神奈川県立農事試験場二宮園芸部に
定植して選抜を行ない,
果実品質が優良な晩生ナシであることから
1927年に命名,公表された。
当初は‘星が浦’とされていたが,

両親品種の天の川と今村秋がそれぞれ
新潟県,高知県であることから,
それぞれの1字を組み合わせて
新高と改名した。







新高梨の成長

花が咲くのは4月で
5月には花から実へとなっています。

6月梅雨の時期を迎えるまでに
実に袋を掛ける作業をします。
果皮が汚れやすく,

薬剤による汚れを生じることもある。
害虫の被害にも合いやすいので、

袋を被せるようにしています

この作業により果皮の汚れ、
薬剤による被害はほとんどなくなります。

 

新高梨は黒星病などの病気や害虫の被害に
合いやすいためこの時期に殺菌・殺虫消毒作業を
多めにします。

8月9月に肥大していきます。
成熟期は9月下旬〜10月上旬となります。

樹の上で完熟させて収穫します。

平均果重が700g以上の大果である。

果肉は白色で糖度は12〜13%に達する。
酸は少なく,
甘さが特徴で
非常にジューシーな仕上がりになっています。

秋を代表する果物 梨の中でも 
食べごたえがあり、
驚きを与えてくれます
家族で食べるにも贈答にぴったりで、
みんなを笑顔にしてくる梨になっています。

       
       


       新高梨の特性
 

 

 
                                                  
樹の特徴と人口交配
 



         
 

 

 

生育の特性 

7月から8月にかけ
樹の活動が活発化していきます。
この時期に水や光を多めに取り入れ
果実を育成していきます。
そのため、葉や枝を多くなりします。
乾燥などが続いたり、葉が多すぎると
落下したりします。

樹勢は強く,
成木になってもよく伸長して大木になりやすい。
枝が太く,
発生はやや少ないが‘新水’ほどではない。
成木では亜主枝基部から
強い発育枝が発生しやすくなる。
短果枝の着生が多く,
維持も容易である。腋花芽の着生は少ない。


人工交配

同じ品種間で結実しない(自家不和合性)
だけでなく

違う品種間でも結実しない(交配不親和性)
つまり、
新高梨は自分の花粉では交配作業をしずらく、
他の品種の梨の花粉によって交配をする。

自然の中だとハチなどの虫によって受粉を行いますが

人工的別の品種の梨の花粉を交配するようにして、
受粉の確立を上げています。

一年の収穫量を決める非常に大事な作業になっています。